agri business model ❷
集客型いちご狩り観光農園モデル

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企業のための農業参入モデルの2つのうちのもう1つ[集客型]いちご狩り観光モデルについて紹介します。いちご栽培とトマト栽培の組み合わせによる6次産業モデルです。ここではいちご狩りのモデルについご紹介します。

販促費0!爆発的ないちご狩りの集客力を活かして6次産業化

写真:いちごを頬張る子ども

いちご狩りの集客力を活かした6次産業モデルです。商圏人口は日帰り旅行と同じように90分圏内となります。あらかじめ予約をしてから来店するため、立地が悪くても、過疎地であっても集客できるモデルがいちご狩りです。

弊社のご支援先企業では、人口12,000人の町で10,000人を超えるお客様が来園しました。12月中旬から翌年6月中旬の半年間の実績です。それでもキャンセル待ちが出るほど人気で、いちごの収穫量が増えれば、さらに集客ができる状況です。集客に困らないビジネスが昨今の日本においてそうないように思います。さらには、なんといっても販促費はほぼ0円です。爆発的な集客力を活かして、いちごの加工品やトマト、トマトの加工品、軽飲食などへと展開することができます。

1反当たり売上2,400万円を目指す

図:生産面積、いちご狩り集客数、他

栽培期間は8月下旬~翌年6月下旬です。いちご狩り期間は12月下旬~翌年6月中旬と半年間となります。

2反の栽培面積に対して、投資金額は約13,500万円らとなっています。この投資金額には、農地の整地などは除いた栽培面積2,000㎡の太陽光利用型植物工場の建物と設備の費用が含まれています。

一般的なハウスとは異なり、通路がないリフト式の栽培ベンチとなります。通常ハウスに比べて投資金額は割高となりますが、同じ面積でも1.6倍の株を定植できるため、栽培効率が圧倒的に高いハウスとなります。

1拠点2反で売上4,800万円、償却前営業利益45%以上を目指すモデルです。

1拠点の商圏人口は80~100万人(車90分圏内)で成立し、一カ所で多角化を図るモデルとなります、

いちご狩り㎏単価2,800円以上

図:販売単価、他

一般的ないちご栽培において最も人件費がかかるのは、「収穫・選果・出荷」です。さらには、いちごは果実が傷みやすいため、パック詰めや出荷も慎重に行わなくてはなりません。

プロの農家さんのように家族総出かつ熟練したスピードで収穫・選果ができるのであればまだしも、農業未経験の企業が参入して収穫・選果を行ったとしてもプロの農家さんに比べると、人件費が大幅にかかってしまうのが現実です。

上記の図は、販路別の手取り㎏単価です。いちご狩りが㎏単価2,800円~と最も㎏単価が高いのです。お客様自ら、わざわざ予約をしてから来園し、収穫してその場で食べて喜んでもらえます。さらにはSNSなどに拡散してくれるのです。いちご狩りでビジネスモデルをつくることができれば収穫・選果・出荷の人件費も大幅に削減しながら、売上を高めることができるのです。したがって、JAMPSではいちご狩り観光モデルとして農業ビジネスモデルを提案しています。

ご支援先のいちご狩り実績集客数・㎏単価・化学農薬回数

図:ご支援先の「1反当たりいちご狩り集客数・いちご狩りkg単価・科学農薬使用回数」の推移

いちご狩り集客人数を伸ばしながら、いちご狩り㎏単価も伸ばしてきました。一方で、化学合成農薬の使用回数(カウント数)を減らしています。

それが実現できている理由は、JAMPSの「栽培技術」が、毎年向上しているからです。またこれからも集客人数=反収を伸ばしていけると確信しています。

ただ、上図の結果はあくまでの現状ハウスでの結果です。1反当たりの集客人数を劇的に伸ばすため、これから農業参入される企業様には新型ハウスでの参入を提案することになります。新型ハウスは現状ハウスに比べて、1.6倍の反収を実現するモデルとなります。

栽培面積2,000㎡[集客型]いちご狩りモデル収支計画

図:現状ハウスの投資金額1.3倍で1.6倍の栽培効率が実現!新型ハウスの損益モデル

現状ハウスに比べると新型ハウスの投資金額1.3倍になりますが、栽培効率は1.6倍となります。上記の損益モデルは現状ハウスの1反当たり集客人数を基準に、新型ハウスの損益モデルの目安となります。2024年11月中旬から新型ハウス2.8反で農業参入しました。

近い将来、新型ハウス参入1年目で1反当たり6,000人以上を集客できる見込みです。

いちごとトマト合わせて1.1ha で売上2.5億円・償却前営業利益1.2億円を達成できるモデルとなります。

写真:イチゴの太陽光利用型植物工場